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ジョウ2主小話
2009.09.16 (Wed) | Category : 小話
今度は幻水2で小話!
ジョウ2主でGO!
ということで、読んでやるぜの方は「つづきはこちら」からどうぞ^^
ジョウ2主でGO!
ということで、読んでやるぜの方は「つづきはこちら」からどうぞ^^
*****
「リオウ、いるかい?」
キャロの街のはずれにある古びた木造の家。その家に住む少年の姿を求めてジョウイは戸口から呼びかけた。
返事はなかったが、台所からトントントンと包丁を扱う音が聞こえて無人ではない事を知る。
勝手知ったるとばかりに家に入り、台所へと向かうと、ナナミだろうかと思っていたその場所には捜し求めていた少年の姿があった。
「リオウ」
「え? ジョウイ?」
大きな目がさらに大きく見開かれる。
「どうしたの? こんな時間に」
「いや・・・」
会いたくなったのだと言えば、どんな顔をするのだろう。結局言葉を濁しただけでジョウイは微笑む。
「珍しいな。リオウが料理なんて。いつもはナナミが料理を作っているんだろう?」
「うん。ナナミ、風邪ひいちゃって寝てるんだ」
「ナナミが風邪!?」
「びっくりするよね。ボクもびっくりした」
あはは。と笑うがその表情には元気がなく、ジョウイは心が痛くなる。
血の繋がりはないとはいえ、リオウのたった一人の家族だ。彼が心配するのは当たり前で、幼馴染のジョウイもまた心配だった。
あんなに元気いっぱいのナナミが熱を出すなんてと信じられないくらいだ。
「それで、今おかゆを作っているんだよ」
「そうか。ごめん、そんな大変な時に」
「ううん。いいんだ。ジョウイの顔が見れて安心した」
ほっとしたように吐息を零したリオウの手を、思わず握る。
「ジョウイ?」
きょとんと瞬くその瞼にそっと口付けた。
「!」
「大丈夫だ。ナナミはすぐに元気になる。あのナナミだぞ? リオウの作ったおかゆを食べればすぐに熱なんて下がるさ」
「・・・うん」
寄り添って、額を肩に寄せてくるリオウの背に腕を回す。
「さっきまで怖かったんだ。ナナミがどうにかなったらどうしようって。でも、ジョウイが来てくれて良かった」
「そうか・・・」
リオウはナナミと二人で暮らしているせいか、子供っぽい元気な雰囲気とは逆に妙に達観している所もあるどこがアンバランスな少年だった。
それは、養父亡き今、姉を守るのは自分の役目だと心に決めているからに他ならない。そんな幼馴染を、ジョウイは支えてやりたかった。
些細なことしか出来ないかもしれない。少しでもいいから好きな人の役に立ちたいと思うのは自然なことだろう。
だから、こうしてリオウが寄りかかって頼ってくれるのが嬉しかった。
「俺はリオウの傍にいる。だから、そんなに不安がることはない」
「うん」
そうして、顔を上げた幼馴染の顔はいつもの元気なものになっていて安心する。
「早く作らないと。ナナミがおなかすいたって暴れちゃうかもしれないし」
「そうだね。手伝うよ」
「ありがとう! ナナミも喜ぶよ!」
眩しいほどの笑顔。
この笑顔を守るためなら、何だってしてやろうという気持ちになる。
「も~。なに大きなお声を出しているのよぉ」
隣の部屋から弱った声が聞こえた。
二人は慌てておかゆを作る作業に戻ったが、リオウの顔が不安で曇ることはなく、ジョウイはほっと息をついたのだった。
*****
すみません。
眠くて何がなんだか分からなくなってきました^^;
また後ほど修正しますー!
ごめんなさい!
追記:修正しましたー!
まだ2の話が始まる前の、ささやかな幸せを感じていた頃のお話。
ちょっと甘さ控えめ・・・ですね^^;
それにしても・・・ジョウイがどういう話し方か忘れてしまってなんだか違う人になっているような気がします。
もっと精進せねば!
ということで、また次回の小話もよろしくお願いします^^
「リオウ、いるかい?」
キャロの街のはずれにある古びた木造の家。その家に住む少年の姿を求めてジョウイは戸口から呼びかけた。
返事はなかったが、台所からトントントンと包丁を扱う音が聞こえて無人ではない事を知る。
勝手知ったるとばかりに家に入り、台所へと向かうと、ナナミだろうかと思っていたその場所には捜し求めていた少年の姿があった。
「リオウ」
「え? ジョウイ?」
大きな目がさらに大きく見開かれる。
「どうしたの? こんな時間に」
「いや・・・」
会いたくなったのだと言えば、どんな顔をするのだろう。結局言葉を濁しただけでジョウイは微笑む。
「珍しいな。リオウが料理なんて。いつもはナナミが料理を作っているんだろう?」
「うん。ナナミ、風邪ひいちゃって寝てるんだ」
「ナナミが風邪!?」
「びっくりするよね。ボクもびっくりした」
あはは。と笑うがその表情には元気がなく、ジョウイは心が痛くなる。
血の繋がりはないとはいえ、リオウのたった一人の家族だ。彼が心配するのは当たり前で、幼馴染のジョウイもまた心配だった。
あんなに元気いっぱいのナナミが熱を出すなんてと信じられないくらいだ。
「それで、今おかゆを作っているんだよ」
「そうか。ごめん、そんな大変な時に」
「ううん。いいんだ。ジョウイの顔が見れて安心した」
ほっとしたように吐息を零したリオウの手を、思わず握る。
「ジョウイ?」
きょとんと瞬くその瞼にそっと口付けた。
「!」
「大丈夫だ。ナナミはすぐに元気になる。あのナナミだぞ? リオウの作ったおかゆを食べればすぐに熱なんて下がるさ」
「・・・うん」
寄り添って、額を肩に寄せてくるリオウの背に腕を回す。
「さっきまで怖かったんだ。ナナミがどうにかなったらどうしようって。でも、ジョウイが来てくれて良かった」
「そうか・・・」
リオウはナナミと二人で暮らしているせいか、子供っぽい元気な雰囲気とは逆に妙に達観している所もあるどこがアンバランスな少年だった。
それは、養父亡き今、姉を守るのは自分の役目だと心に決めているからに他ならない。そんな幼馴染を、ジョウイは支えてやりたかった。
些細なことしか出来ないかもしれない。少しでもいいから好きな人の役に立ちたいと思うのは自然なことだろう。
だから、こうしてリオウが寄りかかって頼ってくれるのが嬉しかった。
「俺はリオウの傍にいる。だから、そんなに不安がることはない」
「うん」
そうして、顔を上げた幼馴染の顔はいつもの元気なものになっていて安心する。
「早く作らないと。ナナミがおなかすいたって暴れちゃうかもしれないし」
「そうだね。手伝うよ」
「ありがとう! ナナミも喜ぶよ!」
眩しいほどの笑顔。
この笑顔を守るためなら、何だってしてやろうという気持ちになる。
「も~。なに大きなお声を出しているのよぉ」
隣の部屋から弱った声が聞こえた。
二人は慌てておかゆを作る作業に戻ったが、リオウの顔が不安で曇ることはなく、ジョウイはほっと息をついたのだった。
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すみません。
眠くて何がなんだか分からなくなってきました^^;
また後ほど修正しますー!
ごめんなさい!
追記:修正しましたー!
まだ2の話が始まる前の、ささやかな幸せを感じていた頃のお話。
ちょっと甘さ控えめ・・・ですね^^;
それにしても・・・ジョウイがどういう話し方か忘れてしまってなんだか違う人になっているような気がします。
もっと精進せねば!
ということで、また次回の小話もよろしくお願いします^^
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